⚪︎"Frill" Insaide story

Windowのコンセプトを決めた時に、必ず頭に描いていたこのデザインを形にしようと決めていた。

私自身が身につけるものは可愛らしすぎるものはあまり選ばないけれど、ずっと子供の頃からフリルやレース、リボンに

トキメキを覚える。

初めてパリに行った時に現地に住む姉の友人に連れて行っていただいた沢山の美しいフリル、レースやリボンが店内にひしめき合う

生地屋さん。

あの時に体の内側からブワッと湧き上がった”トキメキ”は忘れられない。

その時からいつかこの感覚をmellowらしく形にできたら、とずっと構想していた。

その時に網戸越しに風が入ってきてふわっと揺れる軽やかなレースカーテンを見て、「これだ」と思った。

甘すぎず、可愛らしすぎず、大人っぽくて、気恥ずかしくない。

だけど、女の味方になるようなトキメキが詰め込まれる、カーテンのような存在で表せるmellowらしい"frill”を

作ろうと。

その感覚をデザインに書き留めた日にレースカーテンの窓越しから見た月が綺麗で土台になる形を決めた。

（仕上がったらそれは蹄のような形になり、蹄は幸運を呼ぶと言われているので偶然の産物ながら有難い気持ちになった。笑）

silver925の素材は柔らかく、内側から捲れ上がる繊細なfrill部分を作ることがとても難しく、

何度も何度も職人さんに直していただいて時間をかけてやっと完成した。

少しクールなイメージに仕上げたジュエリーはよく見ると女性の味方になるような甘さを施されている。

付ける人の味方になってくれるようなジュエリーになりますように。